「冷やし中華、はじめました」風にピュアプラセンタDR販売始めました。
当院ではプラセンタの注射は以前から行っています。
私個人としては胎盤エキス(以下プラセンタ)には懐疑的な印象しかありませんが、クリニックの女性スタッフには好評ですし、注射を打ちに来られる患者さんもいらっしゃいます。
ニーズ、効果があることについては否定できないようです。
さて、プラセンタはどういう経緯で美容、医療に使われるようになったのでしょうか?
日本におけるプラセンタの歴史を調べると3人の医師がでてきます。
その代表に稗田憲太郎先生がいらっしゃいます。
よく調べると、私が学生時代に習った病理の教授の一つ前の教授でした。(何か縁があるのかもしれません)
先生は50年以上前にラエンネック(プラセンタ注射のひとつ)を世に送り出した方です。
ラエンネックは肝機能障害(慢性肝炎)の患者さんに使用されます。(健康保険適応)
長期に渡って認可され続けている注射薬ラエンネック(もう一つがメルスモン)、どういう効果があるのでしょうか?
肝機能改善、更年期障害の症状の改善効果はあると思われます。
健康保険上で認められている適応のため、これがないと問題でしょう。(ただし、発売前に現在のような厳密な治験が行われたどうかは疑わしく、効果については断言できない可能性があります)
実際に使用されている方々は、美肌効果、疲労回復、アンチエイジング効果を期待されていることが多いと思われます。
プラセンタは日本だけのものなのでしょうか?(楊貴妃などの歴史以外で)
アメリカでは1970年代より出産後に胎盤を摂取することがあり、近年、その胎盤をカプセル化し服用されることが増えているようです。
出産後に胎盤を摂取すると、通説では母乳の分泌促進、肌の弾力向上、活力増進等に効果が得られるとされているようですが、2015年のノースウエススタン大学の論文では、それまで発表された10件の研究論文は否定されていますが、それでも今もアメリカでの胎盤摂取は消えないようです。
確かに、ほとんどの哺乳類は出産後に自分の胎盤を摂取します。
この事実は何を意味するものなのでしょうか?(科学的説明はできていませんが)
賛否両論がプラセンタには存在するのは事実です。
人によって、その効能に差がでるのも事実でしょう。
「効果には個人差があります」と書けば安心なのかもしれません。
ある部分、いかがわしい部分もあるプラセンタ。
クリニックで取り扱うのは・・とも考えましたが、必要とされる方がいらっしゃるなら用意すべきものだと考え、今回は注射薬の他に飲み薬を用意させていただくこととしました。
飲み薬としてのプラセンタ。市販のものとしては、馬、豚プラセンタが販売されているようですが、医療機関のみで購入できるヒトプラセンタ(ピュアプラセンタDR)を販売させていただきます。(医療機関としてのプライド・・でしょうか?)
内服薬が注射と比較してどうかという論文がないため、使用量は明確ではありませんが、一日2錠から開始してみてはいかがでしょうか?
一箱100錠入りで18,500円(税込)です。
他院での販売価格よりリーズナブルな価格設定とさせていただきました。
実は、私も飲み始めてみました。
効果は・・・、信じるか信じないかはあなた次第ということかもしれません。